2022/06/15上階に教室を載せた大空間の講堂
松本市内にある松本秀峰中等教育学校の講堂・教室棟の設計監理が終了しました。講堂は式典や体育などに利用され、最大で700名以上を収容できる大空間です。通常の設計では大スパンの講堂を最上階に、下階に教室等を配置することが多いのですが、卒業式などで多人数が円滑に出入りでき、運動による下階への振動・音の影響を考慮して、1・2階に講堂、3・4階に教室等を配置し為、3階床の大梁に対する構造的配慮が必要となりました。
講堂は2層吹抜けで約20mスパンの空間であり、3階床の大梁を梁成1.4m、ピッチ4.5mで構成し、この大梁の座屈防止のため、小梁位置に溝形鋼の方杖を配することとし、強固な構造体を形成しています。
2018/06/05打放し仕上げのモックアップ確認


2018/04/053次元モデリングによる構造の検討


6月に移転・開院するO医院の待合は、柱・梁の構造を現しとし、中廊下にトップライトを連続させ、明るく温かみのある空間となっています。天井には、構造用合板を化粧登り梁と垂木ではさんで一体化させた挟み垂木構造を用いています。設計時に軸組構造の3次元モデルを作成する事により、各部材の見え方をシミュレーションして寸法を決める事で、思い通りの空間が実現できました。
2013/12/28「無柱空間」の実現
上田警察署新築工事の設計では署内レイアウトのフレキシビリティー向上を図るため執務室を無柱空間としました。そのために採用された工法がPC構造です。梁成を押えたうえで13.3mの大スパンを実現しました。
PC構造とは、プレ(予め)ストレスト(締め付けた)コンクリート構造の略で、大梁内部にPC鋼線を配置し、コンクリート打設時にPC鋼線を引っ張り、コンクリートを締め付けた構造です。
2012/09/05陽子線ビーム試験
当社が設計監理をおこなっている社会医療法人財団慈泉会相澤病院 陽子線治療センターにおいて日本核医学会に所属する医療従事者向けに内部が公開されました。
当社が設計に加わる中で今までの施設では、加速器と照射装置(ガントリー)が水平に配置さていましたが、相澤病院においては、地下に加速器を、地上に照射装置(ガントリー)を配置する世界で初めての施設となりました。
敷地が今までの半分以下で設置でき、総工事費も抑えることが出来ます。
(信濃毎日新聞社 9月3日 記事より)
